「超」怖い話 怪神 | 竹書房怪談文庫｜竹書房怪談文庫

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■作品紹介

人は誰しも心に鬼を棲まわせている。妬み、嫉み、怒り、邪心、或いはちょっとした出来心か……。それらは普段、理性の殻に覆われてなるべく表には出て行かぬよう飼いならされている。だが、鬼はちょっとした隙をついて我々の心から抜け出してしまう。心の中に留めておかねばならぬ悪意を行為へと変じてしまう。結果、どうなるか――鬼は忌まわしい土産を携えおのが巣へと帰ってくる。これぞ因果応報というものではあるまいか。悪いことをすれば罰が当たるとはよく言うが、この罰を与えるもの＝神が存在するのか否か本当のところは分からない。だが、この世には「報い」としか思えぬことが確かにあるのだ。\今回は宮司や住職の方々から伺った貴重な話も多数収録、因果という最大の恐怖と向き合った。全ては自分に返る――そう心してこの百話、ご覧いただきたい。