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ひょうせ・渦人形のあらすじ・感想まとめ – 2chの怖い話

2ch怖い話・ひょうせ・渦人形

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「ひょうせ・渦人形」とは・あらすじ

投稿者は、部活の合宿先で不気味な笑い声の子どものような化け物と遭遇。合宿から帰ってきた後も自宅で同じような怪異に遭い、それは「ひょうせ」という怪異の仕業ではないかと疑う。

しかし何かがおかしい。伝承にある「ひょうせ」とは辻褄が合わない点が幾つもあるのだ。果たして投稿者に憑りついたものは何なのだろうか…。

起:山奥での合宿〜不気味な家から聞こえる笑い声

投稿者が怪異に遭遇したのは高校2年生の夏休み、山奥の合宿所に部活の合宿で訪れた時のことである。その合宿所の裏手には家のような建物があり、今は使われていないようだった。

探検してみようかと友人と話しながらその建物を眺めていると、建物のドアが開き、子供らしき人影が頭だけを出してこちらを覗き込んでくるのが見える。「マズイものが見える」とちょっとした騒ぎになり、顧問の先生や他の生徒も集まってきたが、大人には信じてもらえず就寝時間を迎えた。

夜中に友人とさっきの人影を確かめようと話し合っていると、部屋に他校の生徒がやってきて例の家に肝試しに行くことになった。行くメンバーは投稿者、A、B、そして他校の生徒であるC、D、Eの計6人である。

家の中に入って探索をしていると、Eが「2階から笑い声がする」と言う。投稿者たちには笑い声など聞こえないが、Eがどうしても気になるというので2階も探索することに。1階の探索が終わっていないので2グループに分かれ、C、D、Eだけが2階を探索することに。

暫く後、2階から突然「アハハハ!」と大声が。駆けつけるとそこには涙を流しながら無表情で笑い続けるEと、それに狼狽えるCとDがいた。尋常ではない状況に、BがとにかくここからEを連れ出すことを提案。動かないEを担いで1階まで運び外に出ようとする。

しかし玄関のドアが開かない。パニックになっていると2階から「ホホホ…ホホホ…」と笑い声が聞こえてきた。上を見上げると、そこには階段の手すりから頭だけでこちらを覗き込んでいる子どもが見える。

結局リビングの窓ガラスを割って外に出たが、その間もずっと不気味な笑い声が家の中から聞こえていた…。

承:「ひょうせ」と呼ばれる妖怪

無事逃げ帰ったが、Eは救急車で運ばれ合宿は中止に。帰宅準備をしていると、20人ぐらいの地元の人たちがあの家にロープのようなもので柵を作っているのが見えた。Eは4日ほど入院していたが無事に退院、しかし家に入った後の記憶はなかったようである。

Eが退院した日の夜、投稿者が2階にある自分の部屋にいると「ホホホ…」とあの笑い声が聞こえてきた気がした。しかし外を見ても誰もいない…。気のせいかと安堵して1階に降りて再び部屋に戻る時に、自室の屋根の上に座る子どもの姿が階段にある窓から見えたのだ。

子どもは首の部分が細長く1メートルほど伸びており、屋根の上から投稿者の部屋の窓に頭を下げて覗き込んでいたのだ。あまりにも衝撃的な光景に投稿者は1階のリビングで夜を明かすことになるが、朝方まで笑い声が途切れることはなかった。

翌日、顧問から呼び出されて学校に行くと、E以外の家に入ったメンバーと顧問の先生、そして見知らぬおじさんが数人いた。どうやらEがまたおかしくなり、とある場所に運ばれたらしい。他にも何かあった者はいないかと聞かれ、昨晩の出来事を話したが投稿者以外に異常はなかったようで、更にあの家で階段から見下ろす子どもを見たのは投稿者だけと判明する。

ここでおじさんから事件の詳細が明かされる。投稿者たちが出会った怪異はあの土地由来のもので「ひょうせ」と言い、本来は安産を司る縁起の良いものだそう。しかし、数十年に1度、理由は分からないが子どもを憑り殺す恐ろしい一面も持つという。

本来、「ひょうせ」は憑りつかれても結界で封じ込めて祠で奉れば問題はない。合宿所から帰るときに見た柵のようなものがその結界であったわけだ。しかし、「今回のひょうせは何かがおかしい」とおじさんは続ける。

その理由は、そもそも現れることが珍しい「ひょうせ」が土地を離れて投稿者の元に現れ、Eにも再び被害を与えたこと。祠で奉ったのに逃げられてしまったこと。そして何より前回子どもが襲われたのが20年前で、周期が早すぎるとのことである。

転:渦人形との対峙

簡単な祈祷とお守りを渡されその日は解散となったが、集まった子どもたちは投稿者の家で泊まることにした。そして夜、全員で部屋にいると「コン…コン…コン…コン…」と規則的に窓を叩く音が…。

怖いが、何が起きているか確かめねばならない。友人たちと昨日のように階段の窓まで移動し、カーテンの隙間から自室の窓を見てみる。

そこには昨日と同じように首を伸ばして窓を覗き込む子どもがいた…。

「コン…コン…」と頭をぶつけながら、時折、「ホホホ…」と笑い声を上げている。しかしよく見てみると、子どもというよりも和服を着た人形のように見える。

不意に投稿者の父に声をかけられ、驚いた拍子に窓に腕をぶつけ大きな音を出した瞬間、「それ」はこちらに振り向いた。おかっぱ頭に真っ白の肌、よくある笑顔の日本人形の顔をしていた。しかし、目は真っ黒で目玉は見えず、口もぽっかりと三日月状に穴が空いているだけの不気味な顔だった。

父がカーテンをめくると人形は屋根の影にサッと隠れた。しかし、父も「何か」がいたのは理解したらしい。父は大慌てで昼間のおじさんや顧問に電話をしていた。

朝になり、再びおじさんたちがやってきて合宿所の近くの寺まで投稿者たちを連れていくことになった。寺にはやつれた姿のEもおり、改めて昨日の人形についてお坊さんやおじさんたちに話すことに。

しかし話していくうちにおじさんたちの顔色が変わっていく。「それはひょうせじゃない」という。幾つかの類似点はあるが、「ひょうせ」は毛むくじゃらで猿のような姿をしているらしく、「和服など着ていない」という。

投稿者たちに憑りついていたのは、「ひょうせ」とは全く違う謎の怪異だったのである…。

結:渦人形の正体

「ひょうせ」の仕業ではない…。寺に来れば解決すると思っていたので落胆する投稿者たち。そこにEと同じ症状になったという子どもが運ばれてくる。その子どもの様子や投稿者の話から、お坊さんは今回の怪異の正体は「呪物」ではないかと推測していた。

祈祷で何とかすることに話はまとまり、投稿者たちはひとまず我慢していたトイレに行くことに。すると本堂に帰る廊下の途中、例の笑い声が聞こえてきた。そして窓の方を振り向くと、前と同じように屋根から頭だけを出して笑っているあの顔が見えたのである…。

死に物狂いで本堂に逃げ込み助けを求めると、お坊さんはすぐにお経を唱え始める。暫く後、笑い声と「コツ…コツ…」という音が聞こえてきた。

次には本堂の横の庭の方から笑い声が。そして薄暗くなり始めた本堂の障子に、あの人形の頭がユラユラ揺れて映し出されていたのである。

不気味な笑い声と揺れる影。連日の不安と恐怖でおかしくなっていたのだろうか、投稿者の心は恐怖心よりも苛立ちの方が大きくなっていた。そして燭台を掴むと、障子を開け放ち目の前で揺れる人形の頭に叩きつけたのだ。

Eのように無表情で笑いながら涙を流し、人形の頭に何度も燭台を打ち付ける投稿者。がむしゃらに殴り続けているとメキッと鈍い音がし、それと同時に投稿者も落ち着きを取り戻した。燭台の火が燃え移り燃えた人形は箱に入れられ、お寺で供養されることに。

結局、人形の正体が何だったのかはよく分からなかったが、人形の胴体からは「寛保二年」という記述と作者の名前6文字、そして痕跡から「渦人形」という単語が読み取れた。お坊さんがいうには、燃え残った残骸の頭と胴体を繋ぐ棒の部分にびっしりと「呪術的な模様」が書かれており、何らかの呪物であることは間違いないとのことだが…。

その後は投稿者たちには特に何も起こっていないそうだ。お坊さんからは人形の正体が分かったら連絡をすると言われたが、数年経ってもその連絡はまだ来ていないという…。

ひょうせ・渦人形を読んだ人の感想

古来から日本では人形に魂が宿るというのは多々言われているため、人形そして呪怨などのジャパニーズホラーには欠かせない少年や少女をカップリングしており、この点では比較的オーソドックスなホラーストーリーと言って良いだろう。 但しストーリーテラーこそ投稿者に絞られているものの関与する人間が多すぎる分、恐怖が薄れがちになっているのが残念な部分だ。 物語の結末の部分は結局除霊こそできたものの、存在は謎、理由も謎、すべてが謎で締めくくられている分読み手側に想像させていく手法をとっている。 このためタイトルにある「ひょうせ・渦人形」との関連性が弱くなってしまっているのが残念なところだろう。 “ひょうせ”を題材にするのなら、縁の深い地域を登場させた方が読み手側に色々考えさせるという意味では良かったはずだ。 投稿者の体験談という形をとる分、悲惨な結末がなくリング、呪怨といったジャパニーズホラーのライトなインスパイアな印象を強く感じさせる物語である。

非常に不気味で、読んでいて気持ちが暗くなるような話だと感じた。実際、この話に限らず現代的な諸事情によって、代々の地縁者や関係者によって古来からずっと守られてきた結界が破られ、一見開明的でロジカルに進んでいるように見えるこの現代社会に確かな災いをなした・・・という噂は巷間に意外と多く散見される。さらにこの話には、あふれ出た封印しきれぬ呪詛がもたらす災厄という要素も加わっていて、なんとも薄気味悪いことこの上ない。

何もしなければただ単にヒトカゲ、子供の影を見ただけで終わりというような話なのですが、最悪なことに恐怖というより好奇心で明らかに罠と思えるような、行ってはいけない建物に入ってしまうというのは意外と話として無茶がありますので、学生ならやりそうだなあという感じではありました。ご当地の妖怪という話が出てくるが結局はそうではなくて昔そこの土地で行われた呪い、或は呪物のようなもので、うずにんぎょうというのが出てきてそれが原因であったということがなんとなく分かるという話ということで、話の展開が何度か展開が変わるというのがちょっと面白かったです。

非常によくできた話だ。悪霊の正体だと思っていたものが別物だったことで一度絶望する。さらに祈祷の最中にも怪異が現れることでもう一度恐怖のどん底に突き落とされる…と、何度も怖さを味わえるのが面白い。 結局、投稿者が人形を退治した形になり、幽霊や悪霊よりも強いのは人間だと感じられる点が気に入った。 それにしてもひょうせのいた場所にまた別の存在が憑りついていたということなのだろうか。だとしたら神をも凌ぐ存在だということになるのかもしれない。

渦人形の正体は胴体から見つかった作者の名前等から推察すると、その昔作られた呪いの人形のようなものだったということであろうか。現代よりも昔の方がこうした呪いの力は強かったであろうし、ちょっとやそっとの祈祷ではお祓いできるものではない気がするのだが。 投稿者がブチギレ燭台を打ち付けたことによって撃退できたようだが、あれだけしつこく追っていてこの程度でやられるとは渦人形も意外と大したことないではないか。 とはいえこんな人形に追ってこられたら正直逃げ延びる自信はない。

かなり不気味な話だ。訳知りのおじさんと頼りになるお坊さんがいればなんとかなりそうな気がするが、最終的に渦人形を退けたのは投稿者というのも意外性があっていい。 古来より日本人形は怪談話によく登場するが、その中でもこの話に登場するそれはかなり厄介で恐ろしい存在に思える。 古いしきたりの残る田舎でこういう怪異に出会うのはまあいいとして、自分の家にまで追ってくるのは怖すぎるではないか。幸い投稿者には今のところ何も起こっていないようだが、人形の正体が気になるところだ。

物語の中では人形の笑い声が特に印象に残っており、登場人物たちの頭の中に人形の笑い声が響いてくる様子が生々しく伝わってきた。そして物語の最初の方では「ひょうせ」が襲ってきたと読者に思わせるミスリードがあるので、終盤になって人形の正体が判明する展開にはとても驚いた。物理的な攻撃で倒せてしまうことと、その後の主人公に何も被害が無いということを考えると怖い話の中では割りと平和に終わった方なのではないかと思った。

ホラー系が苦手なのであまり見ないが結構引き込まれました。投稿者に取りついたひょうせ怖いと思ったらまさかのひょうせじゃない展開に更に怖くなりました。また目は真っ黒で目玉は見えず等説明臭くはあるが、イメージは簡単に出来たのでキャラの怖さがより伝わりました。呪物で最後お寺で供養されたとあって安心できる終わり方で良かったです。個人的に怖いままバットエンドみたいに終わると精神的にきついのでその後何も起こっていない様な感じで締めてあって安心しました。

「ひょうせ」ではなく、呪いの人形だったことに驚き、恐怖を感じました!Eという子だけが呪われてしまい、可哀想に思っていたら投稿者のところまでやって来るなんて!人形というだけで、なんとなく怖いのに首が伸びて窓をコンコンされたら、気が狂いそう!投稿者が寺で半狂乱になって人形の頭に燭台を叩きつけるのも頷けますね!不気味な笑い声なども余計にぞくぞくさせられます。しかし結局、人形が誰によって呪術を施されたのかなどは分からずじまいなのは残念です。しかし、分からない方がより怖いかも。今日の夜は一人でトイレに行けない(笑)。

一つのドラマを見てるようだった。状況が頭の中で簡単に想像出来る物語は久しぶりだ。初めは学生、合宿、謎の建物に肝試しとありきたりだなと思っていたが、Eは何を見たんだろう…。失禁する位恐ろしい目に合うのはただ頭だけを見たのではないだろうと、ドキドキした。呪術も誰が何の為にかけたのか、何故この時に発動したのか、その村の子供達はそれまでかからなかったのか、私の中で謎が謎を呼んでいる。実話であればひょうせという妖怪を初めて知ったし、日本にはまだ沢山伝承が残ってるのかもと好奇心が湧いたし、フィクションであれば、結局あの人形は何の為の何だったのだろう。結論付けて貰えないと尻の座りどころがちょっと悪いが大変興味深い話だった。

2ch怖い話・ひょうせ・渦人形

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