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ヤバイ女が追ってくる!ネットで話題の怪談「つきまとう女」あらすじ・感想まとめ – 2chの怖い話

2ch怖い話・つきまとう女

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つきまとう女とは・あらすじ

北海道をバイクで1人旅していた投稿者は、野宿した道の駅で首吊り自殺をした女と遭遇する。

投稿者は女と出会って以来、不可思議なことに巻き込まれ徐々に衰弱していくのだった…。

起:追いすがってくる首吊り女

投稿者がこの話を投稿した2年前の出来事。投稿者は3日間の日程で、北海道1周の1人旅にバイクで出掛けていた。

2日目の夜、投稿者は仮設トイレ以外は何もない道の駅で夜を明かすことにした。ふとしたことで目が覚め、仮設トイレを見るとドアが開いている。仮設トイレの中を覗いてみると、中で女が首を吊っているのが見えた…。

投稿者が警察に通報しようとバイクまで戻った時に、突如として大きな音が響く。振り返ると、先ほどの女がこちらを見ながら立っていたのである。

女は仮設トイレを殴り始め、「見つけた。見つけた。見つけた」と呟きだす…。

投稿者が怒声を上げると、今度は「嫌だ。嫌だ。嫌だ。1人は嫌だ。1人は嫌だ」と呟きながら、自分の腕を血が出て骨が見えるまで噛み出した。

投稿者が尋常ではない光景に逃げ出すと、女も追いすがってくる。投稿者は手に持っていたヘルメットで女を殴りつけ、アクセルを捻って走り出した。

次の瞬間、投稿者は見覚えのないベッドで目が覚めた。事故を起こした記憶はなく、女から逃げた後のことも覚えていない…。病室から出ようとするがドアにカギがかかっていて出られない。

するとどこからともなく看護師の男が現れる。もうすぐ医師の診断があるから詳しい話はそこでする、とだけ言ってどこかへ行ってしまった。

ふとベッドの脇を見るとノートが置いてあるのに気づく。そのノートには、自分の筆跡で「助けてくれ。あの女が。殺したのに。誰も俺を信じてくれない」と書かれていた。あの女を殺した…?そんな記憶はない…。

しばらくするとドアが開き、さっきの看護師の男と警察官の姿をした男が現れ、いきなり投稿者を殴りつけた上に手錠をかけた。困惑する投稿者をよそに、警察官の男は「面倒をかけるな」とだけ言ってどこかへ連れて行った。

連れて行かれたのは診察室。そこには医師と思われる男がいた。医師は、「君は女性を撲殺して捕まり、心神喪失とみなされ病院に隔離されているのだ」と言ってきた。そんなはずはないと激高する投稿者。

殺していないと反論すると、医師は「いいや、君は殺した!だから君は、彼女と永遠に死ぬんだ!永遠に彼女とともに死ね!」と意味不明なことを言ってくる…。

医者と言い争っていると、「見つけた…」という言葉と共に、あの女の赤い血みどろの左腕が投稿者の首に巻き付いてきた…。医者は「君は奈々子を殺したんだ!君には永遠に、奈々子と一緒に死んでもらう!もう私には無理なんだ!!この子は暗闇の中で死んだ!この子の孤独を君が共有してくれ!」と訳のわからないことを言い続けている。

そして投稿者が絶叫した瞬間、目の前が緑色に変わった。

気が付くと投稿者はあの道の駅の草むらにいた。時刻は朝になっており、仮設トイレはなくなっていた。夢を見ていたのかと思った投稿者は、そのまま北海道一周をして自宅へと帰宅したのだった。

しかしこれは序章に過ぎず、以来、投稿者はあの女にしつこくつきまとわれ、数々の恐怖に見舞われる…。

承:天井から首を吊る女

北海道のツーリングから3ヶ月後、トラックと事故を起こして全治5ヶ月の重傷を負い、投稿者の生活はガラリと変わっていた。会社も解雇された上に、不可思議な出来事に襲われていたのである。怪我は順調に回復していったが、なぜか左腕だけ治らず折れたままだった…。そもそも事故を起こした記憶もない。

自宅で寝ていた投稿者はふいに目が覚める。天井を見ると、人が1人通れるほどの穴が空いていることに気づく。起き上がろうとするが身体が動かない…。すると、その穴から首を吊っていた女が出てきて、血を含んだ口で投稿者に口付けをしてくる。

あの女だ…!!

声だけは出せたので助けを求めて必死に叫ぶ。女はなおも血を吐き続け、ついには天井から落ちてきた。女は床に落下せず、天井からぶら下がる形で首を吊っていた…。

女は無表情に投稿者を見下ろし、口からは大量の血が流れている。女の着ている白いワンピースが血で赤く染まっていく。そして、ロープが切れ、投稿者の腹部に女が落下してきた。女は這いずりながら投稿者の顔へ近づき、耳元で「もうお前は私のなの…」と囁く。

投稿者は「許してくれ…」と懇願するしかできなかった。女は投稿者の顔へ近づき、口にキスをしてくる。恐怖がピークに達して絶叫すると、女が姿を消した。

目を覚ました投稿者は、自身の吐いた汚物にまみれていた。血は付いていないし、天井にも穴は空いていない。夢だったのだろう。しかし、あの恐怖を二度と味わいたくないので、アパートを飛び出し、夜はファミレスで明かすことにした。

1週間ほどそんな生活が続くと、心身が限界に達してくる。気がつくと、投稿者は駅前のベンチに座っていた。頼れる人もおらず、神経を擦り減らしていた投稿者だったが、1人の若者が手を差し伸べてくれることとなる。

実はその男とは1週間前に会っていた。助けが必要かと聞いてきたが、そのときは助けなどいらないと断ったのだ。すると、その若者は「1週間後にまたここに来てよ」と言い残し去っていった。素性も知れない人物だが、今助けを求められるのは彼しかいない。

ベンチで待っているとその若者が現れ、隣に腰掛けて「もう限界でしょ?」と話しかけてきた。投稿者はすがる思いで助けを求める。すると、駐車してあった車に載せられ、どこかへ連れていかれた。着いた先は、探偵事務所だった。

探偵事務所では社長と思わしき女が出迎えてくれた。若者も探偵事務所の一員で彼の名前はジョンだという。女社長はあからさまに嫌そうな態度をとり、「うちは慈善事業やってんじゃないのよ!」とジョンに怒鳴る。ジョンは「でも、この人このままだと死んじゃいますよ!?」と言い返す。

言い争いを見ていた投稿者は、「この若い人に迷惑かけるつもりもないし、俺は出て行きます」と言って事務所を後にしようとした。すると女社長は投稿者を呼び止め、「人に迷惑をかけたくないってのは良い心得だ。それならそれで、人の役に立ってみる気はないかい?」と言ってきた。それを聞いたジョンは、「ま、まさか社長…」と顔が青ざめる。

どうやら探偵事務所は霊能関係の仕事も請け負っているようで、女社長は投稿者につきまとっている女の特徴を言い当てた。探偵が副業で霊能の仕事をしているらしい。怪しさはあったものの、この女社長にはあの女が見えているようだ。

通常なら除霊に最低でも200万円かかるとのことだが、女社長は投稿者がそんなお金を持っていないことを見越し、ペーペーであるジョンに除霊させることを提案してきた。ジョンの現場研修を兼ねているので依頼料は不要。むしろ礼金を払ってくれるという。ただし、身の安全は保証しないとのこと。

女社長は渋るジョンを叱責し、問診・除霊方法の検討・計画書の作成を指示する。「いいからさっさと除霊を開始しろ。ボケナス!」と激昂され、投稿者とジョンは追い出されるように事務所を後にした。

事務所を出た2人は、ジョンの行きつけの喫茶店に入る。ジョンは投稿者に取り憑いた霊について詳しく説明してくれた。

女の霊は既に医師・警察官・看護師の3人を取り殺しているとのこと。北海道旅行のときに見た病院の光景や3人は幻だったが、3人は実在する人間で、すでに殺されていた。

そして女は、その3人の被害者たちを自分の手駒にして、投稿者を殺そうとしているそうだ。おそらく医師は最初の被害者で、女とは親子だったのではないかとのこと。医師が口走っていた「奈々子」はあの女の名前か…。

投稿者はパソコンで例えるならウイルスに感染している状態で、ウイルス=悪霊=あの女と捉えれば理解しやすいとのこと。あの女は投稿者の中に侵入しているそうだ。

では悪霊はどこに取り憑くのか? 悪霊は人間の脳にクラッキングをする、つまり脳内に取り憑く。そして、脳内にウイルスを蔓延させ、脳を支配するのだという。悪霊は脳内から幻覚や錯覚を起こさせ、取り憑いた人間の精神を破壊していく。

守護霊はパソコンでいうファイアーウォールにあたるそうだが、中には防壁をクラッキングできる=守護霊をもろともしない強力な悪霊がいるそうだ。

霊能者も悪霊と同じように、人間の脳内に侵入できる力を持っているとのこと。ジョンいわく、霊能力=悪霊に侵された脳内をハッキングして除霊する能力らしい。

なぜあの女は投稿者に取り憑いたのか? ジョンの推測では、たまたま取り憑きやすかった=脳内に侵入しやすかったのではないとのこと。悪霊は孤独や恨みの穴埋めで人間に取り憑く。投稿者は運悪く女に取り憑かれ、北海道や自室で体験したような幻覚を見せられたのだ。

ジョンがいうには、ペーペーが除霊する際は人材育成費として予算が出て、さらに依頼者(今回は投稿者)には礼金として2万円が支払われるとのこと。ただし、ジョンは本当にペーペーなのでうまく除霊できる保証はないし、失敗すればジョンの命も危なくなるそうだ。女社長の命令に反抗していたのは、自分の手には負えないほど強力な霊で、除霊しようとすると逆に取り憑かれる危険があるから。

では女が取り憑いたまま放置すると、投稿者はどうなるのか? 事故死、病死、自殺。死因までは断定できないが、あの女に殺される、つまり「死ぬ」のは間違いないらしい…。

投稿者は、急に霊が憑いていると言われ戸惑ったが、彼に頼る意外に選択肢はなかったため、北海道での出来事や自室で体験したことを詳しく話した。聞き終えたジョンは、「女はリアルな病院を投稿者の脳内で作り上げたのだろう」と話す。女は投稿者の脳の深くまで侵食しているようで、まだ殺されずに生きているのが不思議なくらいだそうだ…。

その夜、投稿者とジョンはあるホテルの一室にいた。除霊が済むまで投稿者の家族など身の回りに危害が及ばないようにするため、しばらく監禁するとのこと。父は3年前に亡くなっている。家族は母と姉の2人。

ジョンは養護施設出身で、血の繋がった家族はいないらしい。探偵事務所の社長に拾われ、今の仕事をしているとのこと。ジョンにとっては、事務所の社長や社員が自分の家族だという。

投稿者が「あの女社長は怖そうだが、根はいい人なんだな」と言うと、ジョンは「あの人、女じゃないですよ。改造済みです」と返した。

夕食をとっていると窓に何かが張り付く音がし、そちらを向くと人の手が窓の向こう側に張り付いている。ここは地上20階でベランダも無いはずなのに…。

そしてその手の主の顔を見た時、投稿者は絶叫した。「投稿者と全く同じ姿をしたドッペルゲンガー」がそこにいたのだ…。

ジョンは自分がいるので中には入ってこられないと言うが、自分と同じ姿をした悪霊が「開けろぉおお!」と叫び続けている…。

ジョンにもドッペルゲンガーが見えたようで、異常なほど慌てた様子で社長に電話をし、助けを求めた。ジョンは社長に何かを頼むと電話を切り、「早くしてくれ、早くしてくれ…」と呟く。何かを待っているようだ。ドッペルゲンガーは部屋の中に入ろうと窓を激しく叩いている。

数刻後、ジョンの携帯が鳴る。すると、そいつは驚いたような表情を浮かべ、溶けるように消えていった…。

転:ドッペルゲンガー

ジョンによると、さきほどのドッペルゲンガーは女の霊が作り出した投稿者の分身だという。もし投稿者がドッペルゲンガーに触れていたら確実に死んでいたとのこと。

そして投稿者の死んだ父親が守護霊として守ってくれていることも教えてくれた。投稿者にとっては良い父親だったようで、亡くなった時は人生で一番泣いたそうだ。

ジョンにもドッペルゲンガーが見えたのは、彼もすでに女に侵入されていたからだ。ジョンには強力な力を持つ悪霊の女を払う力はないため、慌てて社長に電話をして祓ってもらったそうだ。

投稿者は恐怖心から200万でも300万でも出すから社長に除霊してほしいと頼むが、ジョンは、社長は一度言ったことは曲げない人だと言う。そして、ジョンは自分の命に替えても守るから信じてほしい、と真剣な眼差しで訴えかける。

投稿者がなぜそこまでして守ってくれるのか理由を聞くと、守護霊となっている投稿者の父親とたくさん話をして感化されたからだと話す。最初は守護霊の力を借りるために投稿者の父親と話をしていたが、死んだ後も家族を必死に守っていることを知り、その気持ちに応えなければと思ったそうだ。その話を聞いた投稿者は、ジョンを信じることにした。

ジョンがいうには、あの女は投稿者の家族にも侵入しようとしているため、守護霊である父親には家族の守護に専念してもらっているそうだ。その替わりにジョンが投稿者を守っている。

ジョンと話をしていると、チャイムが鳴り女社長がやって来た。女社長は、女の霊は本丸ではなく黒幕が別にいること、黒幕は自分が捕まえるのでジョンと投稿者は女の霊の除霊に集中するように伝えた。女の霊は死人だが、どうやらその黒幕は生き人のようだ。

その後、投稿者はまた夢で襲われることになる。今度は深夜のビルの屋上だった。ジョンに助けを求めるも返事はない。突然、頭に衝撃が走り周りを見渡すと、巨躯の男が立っていた。どうやらこいつに襲われたようだ。

巨躯の男の後方にあの女、それに医師、看護師、警察官が見え、こいつが黒幕だと直感的に気づいた。投稿者は男の胸ぐらをつかみ、「絶対に許さない!」と激昂する。男は腕を払い除け、「お前を殺したい」と挑発する。

そこへ例のドッペルゲンガーが現れる。触れると死ぬと聞いていたので必死に逃げるも、逃げ場がなくなりビルから飛び降りた。夢であるはずなのに激痛が走り、体は動けない。しかし意識はある。そこへドッペルゲンガーが近づき「見いつけた」と言いながら投稿者の背中に触れた。ドッペルゲンガーは溶け込むように投稿者の体内に入っていった。

ドッペルゲンガーと同化した後は、暗闇が待っていた。生きることに希望などなく、「死にたい」という感情しか浮かばない。これがジョンの言っていた悪霊に脳を支配される状態か…。

絶望の中にいると、「お兄さん」という声が聞こえた。ジョンの声だ。

時刻は朝で、ジョンに呼ばれて目を覚ました。投稿者は無事で、死にたいという感情からも解放されていた。夢の中だが、確かにドッペルゲンガーに触れられたはず…。状況を把握できない投稿者にジョンが説明する。

結論から言えば、夢の中の投稿者は女社長が作った囮のドッペルゲンガーであった。黒幕はかなり力のある人間だが、まさか自分と同じようにドッペルゲンガーを作れる人間がいるとは思わなかったんだろう。社長はそう推理した。

作戦は見事に成功。途中から本人と囮のドッペルゲンガーを入れ替えたため、黒幕が作ったドッペルゲンガーに触れられても投稿者本人は死ななかったというわけだ。

しかし、意識のない完全なドッペルゲンガーだとさすがにバレるので、投稿者の意識を半分ほど入れてカモフラージュした。そのため、投稿者は自分が体験したこととして記憶していたのだ。だが、投稿者の肉体には被害はおよばなかった。

囮を使っている間、社長とジョンは黒幕の動きを見ていた。おかげで黒幕の居場所に目星をつけられたそうだ。

黒幕は北海道にいる。社長は黒幕を捕まえるために朝一で北海道に向かっていた。いよいよこの現実離れした出来事もクライマックスを迎える。

夕方になり、身を隠していたホテルの一室で、投稿者はジョンにベッドに寝るように指示された。ジョンは「次に俺の携帯が鳴った時が合図です。俺はお兄さんに侵入します。女は激しく暴れるでしょうけど、俺がたどり着くまで持ちこたえてください」と言う。ジョンが投稿者の脳内に侵入し、女がいる場所まで行って対峙するとのこと。

そして、ジョンの携帯の着信音が鳴った。気が付くと投稿者は古い洋館の中にいて、椅子に拘束具で縛られている。背後には女の霊がいた。

女は、投稿者の後ろから抱きついて「一緒にいたい」と呟く。投稿者が諭すように「それはできない」と伝えると、女の霊は静かに泣き続ける。生きている者と死んでいる者は、決して一緒にはなれない、その差は決して埋まることはない。投稿者は女の霊にそう語りかける。

女の霊は相変わらず不気味であったが、以前のような気味悪さを感じない。暴れることもしない。2人はしばらく言葉を発さず、洋館の中に静寂が流れる。

やがてジョンが現れ、女の霊を睨みつけた。すると、女の霊は投稿者からゆっくりと離れ、目の前の階段を降りていく。階段の下で立ち止まり、投稿者のほうを振り返る。その顔からはこれまで見せていた禍々しさは感じず、キレイで悲しい顔をしていた。そして、女の霊は洋館の玄関の向こうへと消えていった。

ジョンが「俺たちの勝ちです」と宣言したが、どこか釈然としない。女の手駒だった3人も投稿者の中から消えたとのこと。戦いには勝ったが、素直に喜ぶことができなかった。。

結:女の正体

ジョンが拘束具を外し、投稿者は椅子から立ち上がる。洋館の玄関先から眩しい光が差し込んでおり、投稿者たちは扉の向こうへと進んだ。ふと視界の先に影が見えたので振り返ってみると、そこにはよく知った人物が立っていた。投稿者は、自分の父親だとすぐに悟る。

「親父…」と呟くと、父親は優しくほほえみながら、静かに頷いた。投稿者の目からは涙が溢れ、子供のように泣きじゃくった。

「お兄さん」というジョンの一言で目が覚める。ホテルの一室に戻ってきたのだ。ジョンにお礼を伝えると、「俺だけじゃないです。社長や親父さんも頑張りました。もちろんお兄さんも」と優しい言葉をかけてくれた。

その後、投稿者は安堵から高熱を出して入院をしたが、順調に回復をして以前の健康な体を取り戻した。

退院後、女社長にお礼を言いに行くと、「感謝の言葉より感謝の金をよこせ!」と悪態をつかれたが、「絶対に父親の墓参りに行けよ」とも言ってくれた。

女社長の言葉どおり、自分を守ってくれた父親の墓参りに家族と向かう。墓前で父親に「守ってくれてありがとう」と感謝の言葉を伝え、一生懸命に墓石を磨いた。事情を知らない母と姉は不思議そうに見ていたが。

墓参りの帰りにレストランで久しぶりの家族団欒をしていた。投稿者はトイレに行こうと席を立ち、入り口を開けて中に入る。すると、目の前にはビルの屋上の景色が広がっていた。

あたりを見回すと、男がフェンスに寄りかかってタバコを吸っていた。こいつが一連の事件の黒幕だ。

思わず身構え「近づくな!」と怒鳴るが、黒幕の男は軽くいなしながら「事の顛末を知りたくないか?心配するな。あのオカマ社長の許可は取ってあるよ」と言う。

話を聞くと、どうやら黒幕の男は女社長によって力をほとんど無力化されていたようだった。そして男は、今回の事の顛末を投稿者に話しはじめる。

女の霊は「奈々子」という名前で、その男の妹だった。家庭環境は最悪で、奈々子は精神科医である実の父親から性的な暴力を受けており、兄もそれを見て見ぬふりをしていたのだ。妹の唯一の味方であった母親は早くに亡くなっていた。

奈々子は警察に助けを求めたが相手にされないどころか、人格を否定されて精神を病んでしまったという。悪いことに、入院したのは父親の病院だった。奈々子は病院でもひどい扱いを受ける。父親は、看護師に彼女を暴行するよう命令していた。それも毎日毎日…。

やがて奈々子は耐えきれなくなり自殺してしまう。そして、この世を彷徨い、霊感を持っていた兄の元へとやってきた。自分をいたぶり弄んだ父親たちに復讐したい、協力しろと言ってきたという。

男は奈々子を亡くしてから彼女を愛していたことに気づき、協力することにした。男は奈々子に協力して警察、看護師、そして父親を殺害。しかし彼女の憎悪ははれることはなく、むしろ悪霊としての力を増してしまった。

そんな時に奈々子は北海道の旅行をしていた投稿者と出会う。彼女は、投稿者の中に「温かい家族の繋がり」を感じた。家族のぬくもりをしらない彼女は、投稿者が羨ましかったのだ。だから彼女に目をつけられたのだという。

男は、奈々子が投稿者と居ることで元の人格に戻るのではないかと考え、彼女の凶行に手を貸し続けた。だが、すぐに殺すと奈々子の霊がこの世に留まることができない。追い詰めることでこの世に強い念を残させ、長く留まるように画策したのだという。未来永劫、奈々子と一緒に居させるために。

北海道旅行中に事故を起こさせたのもこの男の仕業だ。左腕の怪我だけ治りが遅かったのもこの男によるものだった。さらに、投稿者の会社の人事部長の脳に侵入して解雇させ、精神的にも追い詰めていった。

こんな身勝手な話はない。投稿者は怒りに震えたが、必死で拳を抑えた。だが男が挑発してきたので反射的に殴ってしまう。わざと殴らせたのは明らかだったが、どこまでも身勝手な男だ。

そして男は、投稿者には感謝をしていると話しだす。夢の中の洋館で投稿者と奈々子が2人きりでいるとき、この男は女社長に抑えつけられて、一部始終を見届けろと言われたらしい。

そこで彼が見たのは、復讐心に囚われた奈々子ではなく、か弱い1人の女の子、そう生前の奈々子だった。彼女は、最初は羨望から投稿者につきまとったが、いつの間にか好意を持つようになったらしい。男は、「こんな形ではなく、もし奈々子が生前にお前と出会えていたら」と話す。

気がつくと、投稿者は涙を流していた。あの女が敵だったいうのはわかっている。散々苦しめられた。しかし、涙が止まらなかった…。

男は語り終えると、「奈々子は天国には行けない。俺も行き着く先は奈々子や親父と同じ場所」と言い残し、どこかへ消えてしまった。

投稿者はレストランのトイレに戻ってきた。どうしようもないのはわかっているが、あの家族に救いは無いのかと考えてしまう。席に戻るとふいに携帯が鳴る。ジョンからの着信だ。女社長が事務所に来いと言っているらしい。

探偵事務所に行くと、女社長から「内定通知書」を渡された。投稿者を探偵事務所で雇うというのだ。無職であることを心配し、雇うことにしたらしい。

突然のことに投稿者は戸惑う。すると社長はニヤリと微笑み、「あの男に頼まれた」と話す。あの男…黒幕の男、奈々子の兄…。事務所の口座に1,000万円が振り込まれ、投稿者を雇ってくれと頼んできたらしい。女社長は、それだけあれば一流に育つと思い快諾した。霊能の才能がないので普通の探偵として雇うことにしたそうだ。

探偵事務所で働くことになった投稿者は、今でもときどき奈々子のことを思い出すそうだ。奈々子と再び会うことがあれば彼女を助けてあげたい、という言葉でこの話を締めくくっている。

つきまとう女を読んだ人の感想

最初の、1人旅の途中で首つりを見た時点で普通ならかなり気持ち折れそうですが、その後の「見つけた…」あたりの言葉は、あまりに不気味で想像したらトリハダが立った。さらに3年後の描写で、口から血を流して口付けしてくるなんて考えただけでも震えてしまっていた。原因は、探偵事務所で見えてくるものの、またいつ現れるかと投稿者の気持ちになると生きた心地しないだろうと感情移入していた。恐怖しかなかったところから最終的に全てが解決した後は、父親の事や女社長、黒幕含め投稿者を良い方向に導いてくれて、読み終わってみたら、なんとも清々しい感じになった。

投稿者を呪い殺そうとした奈々子の怨念は結局、幸せな家庭の力には勝てなかったのだと思う。最初は復讐心でいっぱいだったはずなのに、いつしか彼女はその幸せな家庭の中に入ってみたいと素直な優しい気持ちになれたことで成仏できたのだと思います。共犯者の兄は愛してはいけない妹を愛してしまい、その歪んだ復讐心に加担してしまうし、このストーリーの中で一番心の弱い存在なんだと思う。最後は自分の心の弱さに気づかせてくれた投稿者に感謝の気持ちを込めてお金を振り込むとともに、探偵社に投稿者のことをよろしくお願いしますと頼んだのだと思う。

主犯の男が奈々子に好意を抱くという兄と妹ならあってはいけないことだが、奈々子は兄の好意を抱いているということに気づいていたのかとふと思いました。奈々子に好意がありながらも、最後は奈々子が自分と真逆の境遇の何不自由ない家庭で育った投稿者への怨念から好意に変わることで成仏できたことに主犯の男は感謝しながらも、口調からして投稿者に若干ではあるが嫉妬しているようにも感じました。投稿者も探偵事務所の社長とジョンの助けなしではこの世に存在していないと思うし、雇われた事務所で精一杯頑張れと、良い完結だったです。

かなりの長文だがスラスラと読めた!とにかく脳内をハッキングして悪霊がとりつくだなんてイマドキな感じで、とても興味深かった。また除霊するにも脳内に入り込むというのもスゴい。まるで映画を見ているかのような描写ばかりなので、物語に入り込みやすくとてもドキドキしました。ただただ恐ろしかった「つきまとう女」が、実は悲しい人生を送った女の末路だというのも、余韻を残す。怖い話というよりも、もの悲しい物語だったなぁと思った。

道の駅は自分もよく利用するので困ってしまった。道の駅というのは手入れがよく行き届いていて比較的安全であるところが良さだが、こういう話を聞くと、この先行くのが怖くなりそうだ。女に付きまとわれた理由というのは微妙にわからなかったが、悪霊というのはとにかく生きている人間を恨むというから、要するに誰でもよかったのかもしれない。だが中盤からはまるで投稿者に恋をしているようにも見えて、そういった動機もあるのかもしれないと思った。探偵社が登場してからはやや物語のような色合いが濃くなったような気がする。特に社長のキャラクターなどは漫画的で、本当の話なのだろうかと少し思った。侵入、ドッペルゲンガー、黒幕などの設定もやや漫画的で、終わり方もそんな感じだったように思う。

温もりのある家庭で育った投稿者を妬んでいた奈々子がいつの間にか好意を抱いていたと書いてあったが、主犯の男も奈々子に好意を抱いていたはずなのに何故、事務所にお金を振り込んで投稿者を雇ってくれとまで感謝しているのか。普通なら好意を抱いていた奈々子が投稿者に好意を抱くことで敵対心が生まれそうな感じがするが、そこはやはり投稿者と探偵事務所の2人の力によって奈々子が成仏したことによる感謝の気持ちなのだろうかと思いました。それと付け加えれば主犯の男と奈々子は禁断の愛になってしまうし、男はそれを望んでも奈々子は望まなかったかもしれないです。

非常に恐ろしかった。つきまとう=逃げられないという閉塞感のある恐怖を感じた。一方でとても関心したのは、霊が投稿者の脳にウィルスのように入り込んだという話だ。なるほどなあと感じ入った。霊障による幻覚であるとかは、脳に霊が憑依して操るという考え方で説明がつくのだと思った。ファイアーウォールのように守護霊が働くというのも同じ考え方である。霊に憑依されやすい、入り込まれやすい人間というのが確かにいることもこれで説明がつきそうだ。最後はほぼハッピーエンドであったのも後味としてよかったと思う。

ジワジワじゃなく、初めから怖さがすごかった。日常が全く感じられない。奈々子という日本の名前の女性に、日本の北海道が舞台。それでもジョンという外国ネームの登場人物が出てくる。結局は、主人公を逮捕した警察も、診療した医師も、奈々子の兄が殺した悪霊ということになると思うのだが。警察や父は生きていて、人間離れした行為を主人公にしてきたのなら、生きている人間の怖さでもぞっとできたかもしれない。奈々子の登場の仕方も、毎回インパクトがありすぎるので、もっとさりげない登場のほうが想像してじわっと怖さが出るのでは、と思った。

何というか、少し切ない話だった。家族の温もりを求めて投稿者に悪さをしてしまったが、本来は霊自身もそんなことは望んでいなかったように思う。とはいえ、正体がわかるまでの恐怖は想像するだけで怖い。絶対に眠れなくなると思う。黒幕も本来は優しい人だったのだろうと思う。本当に大丈夫か?と思うような場面もあったが、最終的にはやはり切なさが残る。生きてる間に解決できていれば…と思えて仕方ない。最後が深刻になりすぎず終わったので、後味は悪くなかった。

途中まで何が起こっているのか全くわからず、謎が謎を呼んで不謹慎ながらワクワクしてしまった。医者や警察官、血を吐いてくる女の夢は描写が生々しくとてもリアルで、読んでいるだけで冷や汗が出てきた。おどろおどろしい悪霊の話かと思って読んでいたが、次第に女の子とその兄の悲しい話だということがわかって最後の方では恐ろしさは全く感じなくなっていた。むしろ女の子に共感し、兄とのきょうだい愛に温かさを感じるようになり自分でも驚いた。謎が解け全てが解決した時には心から安堵した

最初は、よくあるホラーの話で首吊り女のつきまとう話かなと思ったが、最後まで読むと切なく悲しく心温まるヒューマンなストーリーとなっていて読み応えがありました。女が天井の穴から降りてきて、血を吐きながら迫ってくるシーンは読み終えた後も怖い映像が脳裏に焼き付いて離れず、身震いが止まらなかったです。探偵事務所の人と出会ってからは、菜々子の悲しく切ない過去も明らかになり、胸が痛みました。しかし、安心して最後まで読み進めることができる投稿者の心の温かさが伝わってきました。

北海道旅行に1人旅にいった事で、運命が変わってしまった感があり、しかも奈々子の霊に取り憑かれてしまったなんて最悪だと思った。自宅に戻った後も天井から奈々子の霊がでてきたりと、投稿者が精神的にまいっている感じで、そんな生活が続くと頭がおかしくなるのは仕方がないと思った。奈々子ちゃんが生前に受けた仕打ちがとてもかわいそうで、逃げることもできず、沢山の人を殺してしまったことが悲しかった。そうなる前に投稿者と出会っていたら運命が変わっていたのかもと思った。

2ch怖い話・つきまとう女

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