新聞記者として日夜ニュースを追いながら怪異を追究する怪談作家・高田公太が、徒然なるままに怪談・怪異や日々の雑感を書き殴るオカルト風味オールラウンド雑記帳。だいたい2~5日前の世相を切ります。毎週月曜日と木曜日に更新!
2021年2月17日(水)
新型コロナウイルスに効果があるとされるワクチンの国内接種が始まった。
ここ一年間における医療に従事する方々が感じている緊張を想像する。
病院の医師、看護師、事務員らは密回避、新しい生活と謳われる中で、いくら厳密な対策を取っているとはいえ、感染者を受け入れて対峙するという真逆のことをしなればならない。
そのステージに立っている人のことをしっかり想像してからじゃないと、何かを軽々しく言ってはいけないような気がする。
なんにせよ、ワクチンで彼らの緊張が緩和されるのは喜ばしい。
夕飯前だというのに、娘が布団でぐっすりと眠っていた。このまま朝まで寝かせて置こうと思いつつ、自分も娘の脇に横たわり、スマホをいじった。
そうしてしばらくすると、娘のスマホのアラームが鳴り、むくりと娘が起き上がった。どうやら、娘なりに遅めの昼寝時間を調整しようと設定をしていたようだ。
起き上がった娘は、中々しっかりした表情で「あ」と声を出してから、横にいる私の右手の平を真剣な顔でくすぐりだした。
どうやら半分夢の中にいる娘は私の右手をスマホに見立ててアラームの再設定をしているらしい。
「えーと。ああ」とか言いながら真剣に私の手の平をくすぐる娘。
これはいとをかし。
見かねて正しいスマホを手渡すと、娘はタイマーを「27分」まで合わせたあと、設定ボタンを押さずに、ごろんと横になり、すぐ寝息を響かせた。
親子の良い思い出がまた一つ増えました。
*
喫煙者なのでこれまでスターバックスコーヒーを積極的に利用してこなかったのだが、ここ最近は何かというと書き物をしていないと色々と追いつかない状況になってきたため、電源とWi-Fiを求めて行き始めた。私はあまり家で仕事をしたくない口なのです。
MacBookを広げ、BOSEのノイキャンイヤホンをはめ、デペッシュモードのパーカーを着て小粋に仕事をする私は完全に意識高い系であることはさておき、流石スタバ、使いやすい。コーヒーも美味い。スタバ通いする人の気持ちが分かった。
煙草を吸いたくなったら都度外に出るのだが、席を立つ煩わしさがあるために自然と減煙にもなっている。
徒歩10分以内の距離にあるので、今後も重宝しそう。
#ワクチン #医療 #親子関係 #スターバックスコーヒー #コロナ
2021年2月18日(木)
Pet Shop Boysの新譜「Hotspot(Japan
Version)」をヘビロテ。
ラストにPrins Thomasのリミックスが入ってて良い感じ。
しばらく視聴を止めていた海外ドラマ「ゴッサム」のシーズン5を見始める。
バットマンが誕生する前のゴッサムシティを描いた「ゴッサム」はとても好きなのだが、人にオススメするのをためらわれるかったるさがある。しかし、このかったるさが癖になる。まったく脚本が引き締まってないが故の面白さがあるのだ。
とはいえ、今回の視聴は私があまりにも間を置きすぎたせいか登場人物の人間関係がどうなってるのかを思い出せず、なおのことかったるかったです。
海外ドラマはシーズン間が空きすぎると、ほんとによく分からなくなる。あれほど熱中した「ザ・ダーク」もシーズン3を見始めたらとても「初めまして」感が強く、訳が分からなくなっていた。
海外ドラマの没入感を一番味わえるのは一気見だと思う。
ディスプレイと空気清浄機の導入に伴った自室の片付け。とても仕事がしやすい(かつNetflixが視聴しやすい)、とても良い部屋に仕上がった。
こんなに良い部屋だと私が自室に籠もりっぱなしになって、家族の交流が減るのではないかと危惧するほどであった。
todoリストが溜まりまくっている。
ゆっくりやります。
#Petshopboys #ゴッサム #todo
2021年2月19日(金)
私立恵比寿中学の新曲「イエローライト」のlive映像が公開されました。
これは私のためにある曲なのかな??
私は中山莉子ちゃん推しです。
物書きタスクがまた一つ増えた。
楽しい物書きは楽しい、楽しくない物書きは楽しくない。
セクハラ・パワハラなどの人権侵害をきっぱりせず、倫理観が人並み以上にある清廉潔白な賢人は、そもそも政治家になろうとは思わないのではないだろうか。己の倫理観を押しつけるように広めたいとも思わないだろうし、わざわざ誰かの人権侵害に当たりそうな決定をしなければいけない職に就きたいとも思わないだろう。
そんなことを考えていたら、なんだか疲れました。
過去の日記を校正しなければと思い立つ。
誤字脱字、文法間違え、言葉足らずのアリアリ日記だ。
読み返してみて、我ながら大らかにもほどがあるような気がしてきた。
雪が解けたら運動をしよう。
昨年はいろいろあった。
桜が咲く頃の自分は、きっと今の自分とほんの少しだけ変わっているはずだ。
変化するのは好きだ。
デヴィッド・ボウイも「Changes」と歌っていた。
#私立恵比寿中学 #政治家 #デイリーホラー通信 #健康
2021年2月20日(土)
Netflixドラマ「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」を観始める。マイク・フラナガンは外さないので大好きです。
6話まで観た。ずっと重苦しい人間関係が入念に描かれていて、まったくカタルシスのある描写がない。原作・シャーリィ・ジャクソン「丘の屋敷」も読みたくなった。
映画監督がNetflixでドラマを製作すると、だいたい良い感じになりがちなので嬉しい。
配信の何が良いって、「青森でも観られる!」が一番ですよ。
私が小学生の頃は弘前市だけでも劇場の数は7、8館あって、どこも2本立て以上(3本立てもあった)が当たり前だったので、ストレスはなかった。
不景気不景気と騒がれだした頃には、風向きはレンタルビデオ/DVDとシネコンの台頭により、映画館数はみるみる減っていき、現在弘前市にあるのは「イオンシネマ弘前」とピンク映画館「テアトル弘前」のみ。
ピンク映画沼に入ったことはないので、通い詰めこそしないまでもテアトル弘前があるおかげで、いまおかしんじ監督のピンク映画を、いくつかスクリーンで観ることができている。テアトルは弘前の至宝だ。
「ピンク映画」という言葉を聞いて笑う人が未だに多くいるが、日本映画界の歴史を知ればまったく笑えないジャンルだと分かる。映画好きアピールをしたい人は、もう少し知った方が良いですよ。
100円バスで行けるイオンシネマも家族で楽しめる映画がかかるので子煩悩的に頼もしい。イオンシネマ弘前は大衆向けのタイトルばかりかかるのだが、弘前にイオンシネマすらない未来もあっただろうことを思うと、とにかく「映画館がある」ことを喜ぶべきことなのだ。マニアックな映画に手を出して潰れるくらいなら、ひたすら大作ばかりかけて、長く生きてほしい。応援してます。たまに家族で行ってますからね。
弘前の映画マニアは館数の少なさを嘆きがちだが 車があれば青森市、五所川原市、八戸市と足を伸ばし、観られるタイトルも増える。
県全体を跨ぐと悪くない劇場体験を得られるのだから、恵まれている方でしょう。
基本的に地方都市の変容は受け入れるスタイルです。
田舎の良い所を享受し、悪いところは受け入れる。
これが田舎で楽しく生きるコツです。
#マイクフラナガン #映画 #地方の暮らし
書いた人
高田公太(たかだ・こうた)
青森県弘前市出身、在住。O型。実話怪談「恐怖箱」シリーズの執筆メンバーで、本業は新聞記者。主な著作に『恐怖箱 青森乃怪』『恐怖箱 怪談恐山』、『東北巡礼 怪の細道』(共著/高野真)、加藤一、神沼三平太、ねこや堂との共著で100話の怪を綴る「恐怖箱 百式」シリーズがある。Twitterアカウント @kotatakada 新刊『青森怪談 弘前乃怪』2/27発売!