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姦姦蛇螺のあらすじ・感想まとめ – 2chの怖い話

2chの怖い話・姦姦蛇螺

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「姦姦蛇螺(かんかんだら)」とは

「姦姦蛇螺(かんかんだら)」とは、2ちゃんねるの「洒落にならない怖い話を集めようぜ(洒落怖)」発祥の怪談である。

タイトルの「姦姦蛇螺(かんかんだら)」は、その怪談話に登場する女性の化物で、腕が6本あり下半身は大蛇の姿をしているそうだ。いくつかの条件が重なると呪われ、死に至るとのこと…。

「姦姦蛇螺(かんかんだら)」のあらすじ

荒れた生活を送っていた中学校3年生(当時)の投稿者は、ひょんなことから友人A・Bと度胸試しで地元の森の立入禁止地区に入ってしまう。

そこで姦姦蛇螺(かんかんだら)に遭遇してしまい、封印されていた真実を知ることとなる。

起:禁止区域の森での度胸試し

当時中学校3年生の投稿者は、親からも見離されていた。友人Bの母親だけは投稿者たちに味方をしてくれていたが。

そんな中、BとBの母親が大喧嘩。母親を精神的に痛めつけてしまう。その様子を見てBの父親は激昂し、Bと言い合いになる。

Bの父親は、「これから話すことは、お前が死んでも構わんと覚悟した証拠だ」と前置きし、「森の中の立入禁止エリアに入って奥へ進んでみろ、そこで暴れられるものなら暴れてみろ」と言い放つ。

子どもたちの間で、森の立入禁止エリアにはカルト教団の洗脳施設があるのではないか、と噂されていた。このときのBは、その程度の認識しかなかった。Bは当然行くと言い、話を聞いた投稿者とAも面白半分でついて行くことに。

これだけ聞くと単なる度胸試しに思えるが、実際はもっと恐ろしいものであった…

時間は午前1時過ぎ。立入禁止エリアまでは40分ほどかかるというのに、森に入って5分ほどしたところで様子がおかしくなってくる。

というのも、何か遠くから音が聞こえ始めたのだ。枝が折れる音、落ち葉を引きずる音。はじめはとくに気にもしなかった3人。やがてその音が、3人の動きに合わせて鳴っていることに気付く。

それでも歩き進めて、立入禁止エリアの柵まで到着した3人。柵を壊そうとした時に、無数の鈴の音が鳴った。不気味な鈴の音は、破壊音を上回る音量で鳴り響いている。柵は頑丈なため壊すことは不可能だったので、3人はよじのぼって柵を越えた。

承:六本の木に張られた注連縄

柵を越えて歩くこと20~30分。不思議なものの存在に気付く投稿者たち。それは、6本の木に注連縄が張られ、その6本の木を、6本の縄で括った六角形の空間であった。まさしくこれがBの父親が言っていた場所である。

空間の中心には賽銭箱のようなものが置かれていて、Bは縄をくぐりその箱をチェックしはじめた。箱には家紋のようなものが描かれている。Bは、後方から箱を開けられることに気付く。箱の中に壺のようなものがあり、中央には5cmほどの楊枝のようなものが変な形(/\/\>)で置かれているのを発見した。

そしてBが楊枝のようなものに手を伸ばすと、形が崩れてしまった。その瞬間、「チリリリン!チリリリン!」と鳴り響く鈴の音。声をあげておどろく3人。Bは「誰だよ!」と怒鳴って鈴の鳴った方向に走り出す。すると、木々の陰から女の顔が現れた。

「うわぁぁぁぁぁ!!」と声をあげて逃げ出す3人。来た時によじのぼった柵までたどり着き振り返ると、上半身裸で腕が6本ある女が向かってきていた…。

無我夢中で森の入口まで走る。入口に到着すると人影があり、そこには心配して来た投稿者の母親と姉、Aの父親、Bの母親の姿があった。

事情を聞いたBの母親が投稿者とAの親に謝罪をする。この後、親同士での話し合いが行われたが、なぜBの母親が謝罪をしたのかなど、投稿者たちには何の説明もなかった。

転:怨念に憑かれたB

度胸試しから1日経った日の午後、投稿者の元にBの母親から電話がかかってきた。Bの母はすごい剣幕で叫んでいて、どうも様子がおかしい。そして、電話の先から聞こえるBの「痛い痛い!」という悲痛な叫び声…。投稿者とAがBの元へ赴くと、手足をピンと伸ばしたまま「痛い!」と叫び続けるBがいた。

Bの母親から昨晩の詳細を訪ねられ、Bが「楊枝を触って形をずらした」と話すと、Bの母親は顔面蒼白になりどこかに電話をし始める。2日後、何も聞かされず、ある場所へ連れていかれた投稿者とA。一体、楊枝がなんだというのか…。

指定された日にB宅を訪れた投稿者とAは、長時間かけて山奥の屋敷に連れて行かれる。出てきた男性に楊枝の件を話すと、「Bはもう助からない」と言う…。

結:姦姦蛇螺(かんかんだら)の正体

投稿者とAは、山奥の屋敷で白装束に赤い袴を着た巫女さんと、彼女の伯父らしき男性に出迎えられた。

立入禁止エリアで起こったことを聞かれ、遭遇した出来事を話す投稿者とA。楊枝の話になると、男性の態度が一変し、ドスの聞いた声で「コラ、今なんつった?」と怒鳴りだす。

側で聞いていた巫女からも、「箱の中にあった小さな棒のようなものに触れたか?」と聞かれる。Bが動かしたと告げると、男性はBの母親に向かって、「残念だが、どうにもならない」と言う。

男性によれば、投稿者たちが見た化け物は、「姦姦蛇螺(かんかんだら)」というようである。その正体は「大蛇に食べられた巫女の姿だ」と。さらに、箱の中の楊枝を動かしてしまうと命はない、ということだ。

しかし、男性から「下半身を見ただろ?」の問いに、「見ていない」と応えると、男性と巫女は驚き、「それなら助かるかもしれない、しばらくBは預かる」と告げる。

そもそも姦姦蛇螺は、「楊枝を動かす」、かつ「巫女の姿を見る」、その2つの条件が揃ってこそ呪いが降りかかるのだという。楊枝の形は巫女を表しているそうで、動かしてしまうと巫女が現れ、必然的に姿を見てしまう。しかし、なぜかその夜は上半身しか見ておらず、完全には巫女の姿を見ていなかった。

巫女がいうには、投稿者たちが見たのは姦姦蛇螺(かんかんだら)ではなく、巫女であったと。その夜は彼女にとってお遊戯で、命を奪うつもりはなかったとのこと。

巫女と姦姦蛇螺は同一の存在であるが別々の存在であり、その夜は巫女として現れたため、Bは助かるかもしれないという。

なぜこのような化物が出現するようになったのか。その背景には悲しい過去がある。

かつて人を食べる大蛇がいて困っていた村があった。それにひとりで立ち向かった巫女がいた。戦い中に巫女は下半身を大蛇に食べられてしまうも、村人たちを守ろうと必死に戦いを続ける。

下半身を失っては勝ち目がないとふんだ村人たちは、あろうことか、「巫女を渡すから村人を襲わないでくれ」と大蛇に懇願する。しかも、大蛇が食べやすいように巫女の腕を切り落とし、生贄として捧げたのだ…。

村人たちは平穏を手にしたが、それは巫女を犠牲にした上でのことだった。後にわかったことだが、この交渉は巫女の家の者が画策したのだという。

巫女の家に六人の人間が居たのだが、巫女が犠牲になってからこの家で異変が起き始めた。大蛇が姿を見せなくなり、平穏を取り戻したはずの村で次々と人が死んでいき、18人もの村人が亡くなる。その中に巫女の家の6人も含まれていた。

死んだ者は、みな右腕か左腕がなくなっていたという…。生き残った村人はわずか4人であった。

立入禁止エリアにあった箱は供養のためのもので、管理者によって一定の周期で場所を移していた。巫女と男性は今の管理者ではないが、緊急ということで連絡がまわってきたようだ。

巫女がいうには、「六本の木と六本の縄は村人達」を、「六本の棒は巫女の家族」を、「四隅に置かれた壺は生き残った四人」を表しているとのこと。つまり、六本の木と六本の縄、六本の棒は18人の犠牲者を表している。そして、「六本の棒が成している”形”は巫女」を表しているそうだ。

村人の身代わりとなって命を落とした巫女は、姦姦蛇螺(かんかんだら)となって村人に復讐を始め、生き残った4人は、力を合わせて姦姦蛇螺(かんかんだら)を封印。それが今回の「六角形の空間」と「賽銭箱のようなもの」の正体である。

後日談

この一件からBの姿を見ることはなかったがどこかで生きているらしい、と投稿者。そして投稿者とAは更正したという。

姦姦蛇螺(かんかんだら)が供養される場所は一定周期で移動する法則があり、1年後には柵の撤去が始まったので、ほかの場所に移動したのだろうと投稿者は推測している。

もしかして姦姦蛇b螺(かんかんだら)が今封印されているのは、あなたの町かもしれない。立入禁止の表示がある場所があったら決して近寄らず、勇気あるひとりの巫女をゆっくり眠らせてあげてほしい。

姦姦蛇螺を読んだ人の感想

かなり怖いですね。アラフィフである私の子供時代、結構山に入ったんですよね。山の中にアスレチックのある公園が普通にありましたから。ですので近所の山に入ったり散歩するのってそんな違和感ないんですけど、もし私がこういうのに遭遇したらって思うと寒気を感じます。妙な器物とかあったら、触ってみたり倒してみたりするのが子供ですから。恐らく私も妙な事をし、そして姦姦蛇螺に取りつかれていたかもしれません。しかもこの話の恐ろしいのは、それが一地域固定ではなく各地を転々としてる可能性があること。さすがに今の私にはないでしょうが、もし子供が…と考えると恐怖を感じます。

怖い話系は昔から好きなので、これまで幾多の怖い作品を読んだり見たりしたことがあります。その中で、「姦姦蛇螺」も読んだことがあるのですが、内容的にめちゃくちゃゾッとしたくらい怖かったな、と同時に面白くも読めて良かったですね。でも「姦姦蛇螺」を読んで決して「姦姦蛇螺」には近づきたくないなと思いましたし、仮に自分の町にあったとしても近づきたくはないとそういう風に思いました。それぐらい「姦姦蛇螺」は怖い話なので、怖い話が好きな人にはぜひ読んでもらいたいと思いましたね。

最初読んだときは、姦姦蛇螺の描写がリアルで凄く怖いと思いましたが、その後に判明する昔にあった悲しい話などを含めると、なんだか作り話のように感じました。でも、話としては面白く、凄く怖い話特有の、なんだかジメッとした湿気のある感じが、洒落にならない怖い話として語られるだけあるなと思いました。個人的に凄く気になっているのは、Bの父親は、Bを見捨てた感じで姦姦蛇螺のことを教えて、その後出てきていない気がして、子供を見捨てた父親という部分も怖い話です。

ひらすら不気味で、暗い山の中から白い女と色々な手やら腕やらが方向がバラバラについたものが登場するというイメージがずっとついて回る作品でした。楊枝のくだりなど、素人からしたら何の意味も分からないものが、悪戯心という人間の自然な感情によって、一気にこちらへ牙を向くという、日常にいたのに崖から突然突き落とされる感じが背筋を凍らせました。また、この手の話にありがちな、大人は霊媒師的な人と何らかの繋がりがあるという設定で救われたかに見え、実際、生きているという後日談もありましたが、今度は日本全国どこの山に出没するかわからないものとして物語が終わっているので、それも恐ろしかったです。実際に山を子ども時代に駆け回っていましたが、山にそういったものがあっても不思議じゃないというような、リアリティがある内容だったので怖かったです。あと、単純に字も怖い。

「姦姦蛇螺」を読んで感じたのは、どこにでもある古い伝承のようなものだということです。特に昔話に多い妖怪系の話で、立ち入り禁止区域は神域だったり、毒ガスなどが発生して危険な場所だったりするために子供たちが近寄らないようにわざと怖い話を作り上げて、子供たちを遠ざけていたというたぐいのものだと思いました。実際に体験した話ではなく、作り話であると思います。その地域にそれ程危険な場所があるのだったら絶対に「そこへ行ってみろ」とは言わないだろうと思いました。

封印された化け物、という伝承はよくあると言えばある。 その化け物自体には元は罪がなく、封印した者の側に罪があるというのも日本の伝説では割とあるもので、祟り神と呼ばれるものにそうしたものがよくある。 ただ蛇の体に三対の腕という形は割と現代的な印象があって、コミックの「彼岸島」などにも見られるが、この話が成立したのはいつ頃のことなのだろうか。 そして伝承的なものとしては少し変わっていると思うのは、蛇と巫女が肉体的な死闘を繰り広げていたということで、このフィジカルな感覚もどこか現代的な感じがある。 しかしそれにしても一番酷いのは、たとえ母親を傷つけたのだとしても、いきなり森へ行けと言ったBの父親だろう。 だが事件後、Bの父親は姿を現さなかったという話もあるので、もしかするとBの父親にも既に何かが起こっていたのかもしれない。

なぜBの父親は我が息子をそんな危険な場所に送り込んだのか、横で聞いていた母親が止めなかったのは何故なのか、これではBがあまりに哀れすぎる。 姦姦蛇螺の気まぐれでたまたま助かったようだが、もし助からなかった場合、元凶は父親ではないか。 元々は魔を祓う存在の巫女が悪霊に成り果てるのはまあいいとして、下半身を見ると完全に呪われるというのが解せない。そこに因果関係が見受けられないではないか。 どうせならBの父親が呪われればよかったのではないか。

日本の土地に残る呪いに関する伝承はどこも似たようなものだが、姦姦蛇螺は巫女のなれの果てというのがやや新鮮である。ただのバケモノではなく、元々が人間、それも巫女ということでより呪いの力が強くなり、怖さが増す。 それにしてもBの父親は一体何を考えて子供たちをけしかけたのか。この物語の中で一番の悪はこの父親だという気がする。姦姦蛇螺にはそれなりに同情できる点もあるが、父親に限ってはまったく同情できないどころか腹立ちさえ覚える。

姦姦蛇螺の姿は詳細に描写されているわけではないが、非常に恐ろしい存在だということは分かる。元が神に仕える巫女だからだろうか。 というかそもそもの発端であるBの父親は、なぜこんな危険な場所に我が子を向かわせるようなことをしたのだろうか。たかが親子喧嘩で懲らしめるにしては酷すぎるではないか。こうなることぐらい予想できただろうに。 Bがこんなことになってしまい、B一家のその後が気になる。そして姦姦蛇螺はもう一度封印できたのだろうか。

Bや他の2人が、面白半分で姦姦蛇螺のある場所に近づいたことによって、危うく命を落としたかもしれないと思うと怖くなります。賽銭箱のようなものに近づいて、つい楊枝をずらしてしまうことは十分ありうることだからです。それにしても、投稿者を含む3人は運が良かったと思います。彼らがいたその時に現れた化け物が蛇で、巫女でなければB以外も呪われて、何か恐ろしいことに見舞われたかもしれないからです。怖いですが、姦姦蛇螺が現状どこにあるのかとても気になりました。

姦姦蛇螺が生まれた背景には、巫女が背負わされた悲しい運命と家族や村人たちからの裏切りがあることを知って、それは周りの人たちを呪うだろうなと納得できた。 ただし楊枝を動かさなければ害は無いということなので、悪霊と呼べるかどうかは分からないと思った。気になったのは、Bさんは姦姦蛇螺の下半身を見ていたとしたらどうなっていたのかということと、痛い痛いと叫んでいたときは一体体の中で何が起こっていたのかということだ。

どこかヤマタノオロチを彷彿とさせるストーリーであった。最初なぜ姦姦蛇螺という名前なのか疑問だったが、6人の巫女、大蛇を表しているなら納得だ。登場人物もあきれるほど自分勝手で、どちらかというと化け物より村人たちの非情さに恐怖を感じてしまった。またなぜ周囲の大人たちは姦姦蛇螺の言い伝えについて知っているのか、Bの母親が投稿者とAの家族に謝った理由、その後のBの行方などを考察してみるのも面白いかもしれない。

2chの怖い話・姦姦蛇螺

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