竹書房怪談文庫TOP書籍一覧「超」怖い話 深澤夜 「超」怖い話 鬼胎
「超」怖い話 鬼胎
■作品紹介
鬼胎とは、心中のひそかな恐れ、不安を意味する言葉である。心の奥底、肉体の最奥に、鬼の胎児を宿すが如く、将来とんでもない禍となるやもしれぬ種を己の内に抱えることである。怪異は、この鬼胎から始まることが多い。日常の中のふとした違和感、普段なら見過ごしていただろう何かに気づいてしまった瞬間、心の中にぽつりとシミの如き黒点が生まれる。同時にそれは命を宿し、瞬く間に広がって人を恐怖で満たす。その時、最初に感じた違和感はまごうことなき怪異となり、怪談へと成長する。けして気のせいではない。怪異は常に恐怖の苗床として貴方を狙っているのである……。
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