｢超｣怖い話 Ｔ（タウ） | 竹書房怪談文庫｜竹書房怪談文庫

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■作品紹介

怪異体験者と取材する著者がぎりぎりの関係だったり、話を聞く状況が抜き差しならなかったり、または逆に何の緊張もなくあっけらかんと語られたり、恐怖譚を書き残すためにはとにかく話を聞かなくてはならない。そして体験者が震撼した澱のようなものが取材者の脳髄と心にゆっくりと積み重なっていくのではないか。\その汚泥をかき回し、両手で掬い取り、もう一度蘇らせると、何が見えるのか。ひょっとするとあの世からも松村進吉を覗いている眼球が見えたのではないか。また松村進吉はその眼球の向こうに奈落の底を見てしまったのではないだろうか…。\\心霊体験者に丹念に迫る取材が新たな怪異を巻き起こす…地獄が垣間見える実話。