竹書房怪談文庫TOP書籍一覧東京伝説 平山夢明 東京伝説 渇いた街の怖い話
東京伝説 渇いた街の怖い話
■作品紹介
留守中にシャンプーボトルに得体の知れないものを入れられる。深夜のエレベーターに乗ると、扉が開いた途端に凶器が飛んでくる。そば屋の男は死んだ妻の遺灰を混ぜてそばを打ち、タクシーの運転手は、客が寝ている間にアクセルを踏んだまま自殺する……。21世紀バビロン――土と緑の消えたアスtァルト・ジャングルには、もはや血に飢えたケモノは存在しない。だが、その代わり新たなるケモノが誕生した。それは愛に飢え、情に渇いた「人間」というケモノである。彼らは今、無差別に人を襲い始めた。渇く心のまま、狂気にひた走る彼らの攻撃をかわすことは難しい。敵は笑顔で我々の中に紛れ、隙を窺っているのだから――。
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