人の因業と怪――郷内心瞳『拝み屋備忘録 ゆきこの化け物』5/28発売!
本当の祟りの、憑き物の話をしよう。
――背後に得体の知れない気配を感じても、残念ながら私は何もしてあげられない(前書きより抜粋)
東北で拝み屋を営む著者の元に集まる、様々な怪異を書き綴る大人気シリーズ〈拝み屋備忘録〉第3弾!
あらすじ
「あなたの番です」
アパートの階下の住人が亡くなった。それからというもの、夜ごと不気味な女が現れ恐怖に悩まされることに。
そして故人を調べるうち、戦慄の因果に気づかされる!
「終わった家」
家にお化けが出るので祓ってほしい――。出張相談に応じて依頼人のもとを訪れた著者。ところが家のなかはもぬけの殻で……。
そして目撃したおぞましい異形の姿。
「それが原因」
とある男性が自作の実話怪談を著者のもとに持ち込んできた。
一読するとレベルの低い怪談だが、なぜか妙な悪寒を催す。彼が語った、原稿に隠された恐ろしい秘密とは…。
「実践と結果」
幽霊の存在などまったく信じていなかった中学生時代。ひょんなことから彼女は水子地蔵へいたずらをしてしまう。やがて、取返しのつかぬ陰惨な祟りが巡り寄せる!
「呼び寄せる」
彼氏を亡くし、3年間も失意のどん底にいたとある女性。もう一度でいいから姿を見たい、そう願っていた彼女のもとに誘われたのは――さらなる恐怖と絶望だった。
「たまこと苦界」他
著者の元にたびたび相談に来ている女性〈たまこ〉。彼女は男のために自ら堕ちていき――。
やがて起こる陰惨な悲劇と戦慄の結末までを連作で綴った長編奇譚。
など、拝み屋に持ち込まれた生々しい実話怪異譚を多数収録!
ひとの因業と生み出される怪異の数々――本当の祟りとは? 憑き物とは?
商品情報
著者紹介
郷内心瞳 Shindo Gonai
宮城県出身・在住。郷里の先達に師事し、2002年に拝み屋を開業。憑き物落としや魔祓いを主軸に、各種加持祈祷、悩み相談などを手掛けている。2014年『拝み屋郷内 怪談始末』で単著デビュー。『拝み屋備忘録 怪談双子宿』『拝み屋備忘録 怪談首なし御殿』(小社刊)のほか「拝み屋怪談」「拝み屋異聞」各シリーズなどを執筆。
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