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【連載日記】怪談記者・高田公太のデイリーホラー通信【#6】

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新聞記者として日夜ニュースを追いながら怪異を追究する怪談作家・高田公太が、徒然なるままに怪談・怪異や日々の雑感を書き殴るオカルト風味オールラウンド雑記帳。だいたい10日前の世相を切ります。毎週月曜日と木曜日に更新!

2021年1月 19日(火)

 東北道で多重事故が起きた。

 ここ数日、たびたびホワイトアウトの中を歩いていた身からするとあまりに生々しく、とても悲しい。

 お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが絶賛炎上中。私はカルトに大らかだ。みんな勝手にやってりゃいい。

 韓国映画「チョ・ピロ 怒りの逆襲」をNetflixで視聴。 「アジョシ」「泣く男」のイ・ジョンボム監督の作品ということで期待をして見たが、最初の何分かがVシネ的で「あれ?」となる。が、途中からキレキレのノリノリの最高ムービーに変わってラストでは涙。伏線回収がやばいし、熱い! オススメ。

 映画秘宝の3月号をポチる。今年も全然映画を観ていない。映画秘宝の年間ベストテンを読んで、拾い直す毎年です。ライトユーザー。

 何度も原稿に当たりすぎてゲシュタルト崩壊気味。

 娘からAFKアリーナでライオンみたいなキャラ(※)が赤くなったことを伝える写真がメールで送られてきて、メッセージが「すごくうれしい」のみだったので、胸がキュンとなった。八歳でも使いこなせるスマホって凄いよね。

 ※編集部注:ブルータス。ババリア部族の力量型タンク。HPが1になっても耐えるスキル「不屈」を持つため使いどころが多く、HPが低いほど攻撃力と速度が上昇するスキル「死闘」によって火力面でも優秀。

 今年は川奈まり子さんと会えそう。西浦和也さんとも七、八年振りに対面できるかも。楽しみだ。

#ホワイトアウト #チョピロ怒りの逆襲 #映画秘宝 #AFKアリーナ #娘すこ超すこ #川奈まり子 #西浦和也

2021年1月20日(水)

 カトワンさんの都合で締め切りが三日延びる。現在は神沼三平太さんの本を編集しているそうだ。助かるなあ。

 締め切りが延びて安心したせいかどっと疲れが出て、体調が悪くなる。うつになってから先、カジュアルに吐き気を感じやすい身体になった……と思っていたのだが単純にたばこを吸い過ぎているせいなんじゃないかと疑う。

 メールの整理などをしている内に意識がはっきりしてきたので、流れで溜まっていたことを色々こなす。自分で企画したこと、他人から頼まれたこと、サラリーマンと、あまりにやることが多くて愕然。

 高田家は昔から川の字で眠る。夜中に目覚めた時に、娘の頭をなんとなく撫でるのだが、先日、逆に夜中に起きた娘が眠りかけの私の頭を撫でてきた。嬉しかった。

 東京の知人から電話があり、怪談を聞く。完全なる不条理怪談だった。東京の町並みは不条理怪談に合うなあ。

▲不条理怪談って何?って思う人はここから!

 WOWOWオンデマンドで「フライングハイ」を少しだけ観て、安心したところで視聴をやめる。「フライングハイ」「フライングハイ2」「トップシークレット」は自分の人生に大きな影響を与えている。「フライング・コップ」も最高。ZAZ大好き。

 恐怖と笑いは紙一重。魅力的な怪談家はみんなユーモアセンスも豊かだ。ただ私のようにユーモアのみで構成されると、まったくイベントに呼ばれなくなるので注意した方がいいです。    

#締め切り怖い #神沼三平太 #うつ病 #禁煙 #娘すこ #ZAZ #怪談作家

2021年1月 21日(木)

 住倉カオスとここ半年間ほぼ欠かさずにLINEで駄弁っている。私はかねて「住倉とほぼ付き合っている」と公言しているのだが、ついにこんなことがあった。

 深夜、二人で音楽の話題で盛り上がっていると、とあるアーティストの未聴アルバムをapple musicで一緒に再生しようという流れになった。

 そしてアルバムを聴きながら、LINEでメッセージを送り合うものの、再生したタイミングがちょっとズレているので「ここでギターが」「このリズム」がと送っても当然ラグが生じる。

 これに二人は「一分くらいズレてるなあ」「ああ、まだそのパートまでこっち進んでない」と互いに一分くらいすれ違うことに不満を感じだす。

 私は「ああ、住倉がもし今隣にいたら、同じスピーカーで聴けるのに……」とすっかり焦れた。

 結果……、

 となった。

 再生のタイミングを合わせてからは、さらにLINEが盛り上がり、マジでテンション上がりました。

 後にアニメ「ゆるキャン」の話で盛り上がり、「一緒にキャンプ行きたいねー」とさらにイチャつくという、おかわりも。

 いろいろ良いペースで順調に進んだ一日だった。

#住倉カオス #ジェンダーフリー #ズッ友 #LINE

2021年1月22日(金)

 私はMacBook air(M1にあらず)ユーザーだ。

 もちろんこの日記もMacBookで書いている。

 今回、改めてMacBookの設定をMacBookユーザーのサイトなどをねちっこくチェックしながら見直してみたところ、どうも「ことえり」を使っているのはダサいらしいことが分かった。

 えー、そうなのー、ことえり、もう何年も使ってるし、何年も挙動にイライラしてましたけどー(^_^) 

 と思いつつ、ATOKをインストール。

 ATOK、めちゃめちゃ使いやすいじゃねーか! 俺のことえりと共に歩んだ辛い作家生活を返してくれ!

 ラジコでJUNKとオールナイトニッポンを聴きまくる。

私は時々、ラジオブームが来る。数年前はJUNKをよく聴いていたが、何となく忙しくなって聴かなくなった。古くは「モーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピース」と「GAKI・KAME」をよく聴いていた。オードリーとハライチのラジオにハマる予感。めちゃ面白い。

 「怪談は引き算が大事」と誰かが言っていた気がするのだが、誰が言ったのか思い出せない。

 それはそれとして、なるほど怪談に取材したことを全部書いてたら、かなり野暮ったい感じになりがちだ。いらないことは書かなくていい。

 のだが、ミステリだとあんまり本筋に関係ない描写ががっつり書かれているのもまた良いよね~、と故殊能将之作品を思い出した。また読もうかな。

#MacBook #ATOK #JUNK #オールナイトニッポン #殊能将之

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書いた人

高田公太(たかだ・こうた)

青森県弘前市出身、在住。O型。実話怪談「恐怖箱」シリーズの執筆メンバーで、本業は新聞記者。主な著作に『恐怖箱 青森乃怪』『恐怖箱 怪談恐山』、『東北巡礼 怪の細道』(共著/高野真)、加藤一、神沼三平太、ねこや堂との共著で100話の怪を綴る「恐怖箱 百式」シリーズがある。Twitterアカウント @kotatakada

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