新黄泉がたり黄泉つぎ一覧 | 竹書房怪談文庫|竹書房怪談文庫 商品一覧・検索 怪読戦&最恐戦アーカイブ 新黄泉がたり黄泉つぎ マンスリーコンテスト Takeshobo Books 著作物の二次利用 竹書房ホラーちゃんねる ×閉じる 竹書房怪談文庫TOP新黄泉がたり黄泉つぎTOP新黄泉がたり黄泉つぎ一覧 新黄泉がたり黄泉つぎ一覧 「触れてくるもの」 2020.12.29つくね乱蔵 令和二年の春、西山さんは母親になった。 待ち望んでいた末に、ようやく授かった娘だ。 名は優花とした。その名の通り、動作の一つ一つや泣き声に至るまで、柔らかな優しさに満ちた子である。 優花…もっと読む 「不詳の親族」 2020.11.29松村進吉 そろそろ還暦を迎える北村さんが小学生の頃というから、今から五十年ばかりも前の話になる。 「……当時、私の実家の母屋には親族が集まる時のための、ふた間続きの部屋があったんです」 それほど大き…もっと読む 「一蓮托生」 2020.10.29緒方あきら 西岡さんの家の庭には、かつて四本の木が植えられていた。 しかし十年ほど前、台風などの風害で隣家に枝がぶつかる恐れがあるとして三本の木が処分された。 「普通、そういう理由なら全部切ってしまうでし…もっと読む 「猫の怪談」 2020.09.29加藤一 「猫の怪談何かないですか?」 と訊ねると、高い確率でこう言われます。 「猫がキシャーってする話ならありますよ」 猫がキシャーってする話。これは、猫好きが猫の素晴らしさを讃える怪談としては、非常…もっと読む 「絶望」 2020.08.29幽木武彦 棚橋さんという、四十代なかばのお客さんから聞いた話だ。 主婦の棚橋さんには、弟さんがいた。 名は、裕二さんとしておこう。 裕二さんは、今から十五年ほど前に、鬼籍に入った。 「ある女の人を好きに…もっと読む 「カワマタ」 2020.07.29黒木あるじ 食品工場で主任を務めるK氏が、数年前に経験した話である。 その日、彼は社員食堂でひとりの後輩に呼びとめられた。 「あの……主任。カワマタって人、知ってますか」 「芸能人の名前? 俺、…もっと読む 「気配」 2020.06.29橘百花 瑞穂さんは婦人服関係の会社で事務をしている。勤務中はマンション一階にある部屋を一人で使っている。別の部屋に他の社員もいるが、一人でいる時間が長い。室内には彼女の机の他に、コピー機とロッカー。売れ残っ…もっと読む 「愛してたのに……」 2020.05.30服部義史 福田さんはポメラニアンを飼っていた。 名前をチロルという。 特に大きな病気をすることもなく、日々癒しを与え続けてくれた。 しかし、十二歳の誕生日を迎える三日前に、天寿を全うする。 福田さんの落…もっと読む 「桐生の寺の黒い石」 2020.04.29戸神重明 群馬県桐生市の山里に某寺がある。その近くに住むS子さんは、一人娘のT子のことで悩んでいた。T子は人見知りが激しくて、幼稚園へ通うようになっても、友達がいなかった。そこで友達ができるようにと、寺の境内へ…もっと読む 「虫頭」 2020.03.25吉田悠軌 明美には、幼い頃の奇妙な記憶がある。 彼女が小学校に上がるまで近所に住んでいた、幼なじみのA子。そのお母さんにまつわる記憶だ。 明美とA子の家は、同じ通り沿いに並んでいた。そのため、物心つ…もっと読む 1 2 3 » フリーワード検索 ×閉じる